Web版データスリップの使い方

使用方法

1)トップメニューからデータスリップをクリックします
2)銘柄コード等の入力画面が表示されます。表示したい銘柄コードや銘柄名を入力して下さい。
3)入力終了したら「表示」のボタンを押します。
4)業績、財務データの推移が表示されます。

白鳥リストとは
 FAIクラブの例会でデータスリップを検討した際、重要な業績の時間ごとの推移が一目で分かるように考案されたリスト。メンバーの白鳥氏が考案したもので白鳥リストと呼ぶようになった。要するに業績データの時間推移リストを指す。縦軸に会社の業績発表の年月、横軸に決算年月が入る。この白鳥リストを元にWeb版データスリップが作成されています。


以下、大成建設のデータスリップ例です

1801 大成建設 東1 日足 月足 お気に入りに追加
経常利益推移(百万円)
  2011.03 2012.03 2013.03 2014.03 2015.03 2016.03 実績
変化率
予想
変化率
連結実
績推移
連結予
想推移
2010.11.11 20,000        23,000
2011.02.08 20,000        23,000
2011.05.11 22,08622,000     024,04327,000
2011.08.09          
2011.11.10          
2011.12.21  22,000     0 
2012.01.25  15,000     -32 20,000
2012.02.07          
2012.04.20  24,500     10 30,200
2012.05.14  24,59725,000   11130,24231,000
2012.08.08          
2012.11.12   25,000    1 
2013.02.07          
2013.04.26   22,400    -8 35,000
2013.05.13   22,43127,000  -82035,06334,000
2013.08.07       20 
2013.11.12       20 
2014.02.06          
2014.04.22    35,600   58 56,700
2014.05.13    35,67130,000 59-1556,75638,000
2014.08.05          
2014.11.11     36,000  0 45,000
2015.02.10       0 
2015.04.22     53,600  50 74,400
2015.05.11     53,64547,00050-1274,46762,000
2015.08.06       -12 
売上高推移(百万円))
  2011.03 2012.03 2013.03 2014.03 2015.03 2016.03 連結実
績推移
連結予
想推移
2010.11.11 1,030,000      1,320,000
2011.02.08 1,030,000      1,320,000
2011.05.11 938,4871,040,000    1,218,1181,340,000
2011.08.09        
2011.11.10        
2011.12.21  1,040,000     
2012.01.25       
2012.02.07        
2012.04.20  1,025,000     1,323,000
2012.05.14  1,025,1001,070,000   1,323,5031,380,000
2012.08.08        
2012.11.12   1,070,000    
2013.02.07        
2013.04.26   1,085,000    1,416,000
2013.05.13   1,085,6241,070,000  1,416,4951,390,000
2013.08.07       
2013.11.12    1,130,000   1,450,000
2014.02.06        
2014.04.22    1,196,000   1,533,000
2014.05.13    1,196,1761,240,000 1,533,4731,550,000
2014.08.05        
2014.11.11     1,230,000  1,540,000
2015.02.10       
2015.04.22     1,250,000  1,573,000
2015.05.11     1,250,5361,260,0001,573,2701,590,000
2015.08.06       
一株利益推移(円))
  2011.03 2012.03 2013.03 2014.03 2015.03 2016.03 連結実
績推移
連結予
想推移
2010.11.11 7.9      10.5
2011.02.08 7.9      10.5
2011.05.11 7.88.8    9.610.5
2011.08.09        
2011.11.10        
2011.12.21  3.5     4.4
2012.01.25  0.4     -3.1
2012.02.07        
2012.04.20  2.7     1
2012.05.14  2.710.5   113.2
2012.08.08        
2012.11.12   7.9    10.5
2013.02.07        
2013.04.26   10.9    17.6
2013.05.13   10.912.3  17.615.8
2013.08.07       
2013.11.12       
2014.02.06        
2014.04.22    19   28.1
2014.05.13    1914.9 28.220.2
2014.08.05        
2014.11.11     19.3  25.5
2015.02.10       
2015.04.22     22.5  32.5
2015.05.11     23.328.233.535.9
2015.08.06       
一株配当推移(円))
  2011.03 2012.03 2013.03 2014.03 2015.03 2016.03
2010.11.11 5     
2011.02.08 5     
2011.05.11 55    
2011.08.09       
2011.11.10       
2011.12.21  5    
2012.01.25      
2012.02.07       
2012.04.20  5    
2012.05.14  55   
2012.08.08       
2012.11.12   5   
2013.02.07       
2013.04.26   5   
2013.05.13   55  
2013.08.07      
2013.11.12      
2014.02.06       
2014.04.22    5  
2014.05.13    66 
2014.08.05       
2014.11.11     6 
2015.02.10      
2015.04.22      
2015.05.11     88
2015.08.06      
財務データ推移(アンダーラインは連結データ、その他は単独データ)
年月 資本金 従業員 一株資産 総資産 有利子
負債
比率 株主資本 比率 単独連結
2011.03 112,448 8,086 254 1,395,493 472,032 33% 290,282 20% 連結
2012.03 112,448 8,087 256 1,494,695 419,248 28% 284,713 19% 連結
2013.03 112,448 7,945 300 1,543,094 379,072 24% 299,336 19% 連結
2014.03 112,448 7,951 335 1,599,065 316,493 19% 327,067 20% 連結
2015.03 122,742 8,007 419 1,735,248 273,289 15% 370,140 21% 連結

 縦軸に会社の業績発表年月、横軸に決算年月が入ります
 たとえば経常利益推移の表を見てください。2015年3月期の予想が2014年5月13日の時点で30000(百万円)だったものが11月11日には36000(百万円)に上方修正されています。また前期の2014年3月の決算発表では35671(百万円)に確定していることが分かります。下線付きの黄色い枠は確定を表し、細い数字は予想値を示します。

 予想変化率欄の列は前期の確定した経常利益に対して予想値が何パーセント増減しているかが分かります。たとえば2016年3月期の当初発表の47000(百万円)は前期(2015年3月)の53645(百万円)に比べて−12%の減益予想ということが一目で分かります。マイナス予想の場合、赤字で表示されます。

 実績変化率欄の列はその行にある最新の確定値が何パーセント増減しているかが分かります。2015年3月期で53645(百万円)が確定しましたが、その前期(2014年3月期)の35671(百万円)と比べて50%の増益が確定したことが分かります。マイナスの場合、赤字で表示されます。

 予想変化率、実績変化率の数字で下線で表示されているものは30%以上増益を表し、FAIルール17が一目で分かります。

売上高推移、一株利益推移、一株配当推移も同様の見方で推移が分かります。

 2001年1月より連結決算も表示されるように変更しました。本来の単独決算に併記すると表が大きくなるため、連結の値に関しては縦の列に表示しました。

 連結実績推移欄の列は、その連結データと同じ行にある単独データに対応します。たとえば2015年5月11日発表の経常連結実績は74467(百万円)でその行にある単独決算の2015年3月決算の53645(百万円)に対応します。つまり2015年3月期の決算は単独で53645(百万円)、連結で74467(百万円)だったことが分かります。
 連結予想推移欄も同様に、たとえば2015年5月11日発表の2016年3月期の予想は単独が47000(百万円)で連結が62000(百万円)ということが分かります。

 連結欄が全く空白の銘柄は子会社が無く、単独=連結の決算の銘柄です。また一株配当推移に連結欄がありませんが、本来連結に一株配当は存在せず、会社四季報など発表される連結の一株配当は単独のものを記入したもので、Webデータスリップでは紛らわしいので表示をやめました。また時代の流れで「**ホールディングス」などと呼ばれる管理会社は連結だけで単独が無い場合もあります。

財務データ推移を見ると過去の 資本金(百万)、従業員(人)、一株資産(円)、総資産、有利子負債、比率、株主資本(百万円)、比率の推移が分かります。たとえば2015年3月期の発表で従業員が8007人と2014年3月の7951人と比べて従業員が増えていることが分かります。連結データ行の中でも資本金、従業員は単独のデータ、その他の一株資産、総資産、有利子負債、比率、株主資本、比率は連結データを表します。2000年8月以前の連結データも表示していますが、有利子負債、含み損益などは以前は発表の義務も無く、データが存在しないので空白のセルがあります。分かる範囲でデータを入手し表示させていることをご理解下さい。

比率が2項目ありますが、
有利子負債の右の比率は
有利子負債÷総資産=有利子負債依存度

株主資本の右の比率は
株主費本÷総資産 =株主資本比率

をあらわします。


データスリップの重要性
 業績予想の時間推移が銘柄を分析する上で重要な意味を持ちます。市販のデータブックを買っても、前の予想は上書きされていて、どのように予想が推移したのかが分かりません。それを知るために、FAIクラブでは膨大な時間を費やして会社情報を発売ごとに切りぬき、データスリップを作成してきました。また近年インターネット環境の発達により、Web上でデータを共用することが容易になり、Web版データスリップという形で、サービスを提供できるようになりました。

四半期発表
 会社の業績発表が4半期ごとになされるようになり、Web版データスリップでは新聞発表がなされた週末にはデータが反映されます。会社四季報や会社情報の発売を待つことなく、業績の変化がわかります。また銘柄によっては1995年ころからの業績の変化が分かり、月足の20年足などと見比べると、業績とグラフとの関連性もよくわかります。